接客業を目指すなら! 間違えやすい面接時の敬語

接客業にとって、敬語は日常的に使うものです。特に百貨店の接客は、ホテルや高級レストランと同様にハイクオリティなサービスが求められるため、敬語の使い方があやしい人は、採用試験の面接で不利になることがあります。ここでは接客業に就くことを考えている人に向け、敬語の種類と面接時によくある敬語の間違った使い方をお伝えします。

敬語ができないことで面接官が受ける印象

言葉づかいは、急に変えることが難しいもの。事前にあわてて勉強しても、受け答えをすればすぐに敬語を使い慣れていないことは分かってしまいます。あまりにも敬語を知らない人は、常識知らずと思われてしまい、社会人としての資質を疑われて採用を見送られてしまう場合があります。

敬語は3種類

敬語は以下の3種類があります。

尊敬語……相手を高める表現

謙譲語……自分を下位にいるものとし、相手に敬意を示す表現

丁寧語……丁寧な気持ちの表現

間違えやすい敬語の使い方

面接での受け答えを中心に、間違えやすい敬語の使い方をお伝えします。

■ 「御社」と「貴社」

面接では「貴社」ではなく「御社」が適切です。どちらも尊敬語なのですが、「貴社」は文語、つまり書類の中で用います。「貴社(キシャ)」には「記者」「帰社」など、同音異義語が多いため、敬語と認識されない危険を避けるためにも「御社」が適切でしょう。

■ 「ちょっと待ってください」

すぐに受け答えができないときにとっさに言ってしまいがちな言葉ですが、「ちょっと」は敬語になっていません。「少々お待ちください」と言いましょう。

■ 「大丈夫」

面接官から「~は大丈夫ですか?」と聞かれても、「はい、大丈夫です」はNGです。「大丈夫」は目上の人には不適切な言葉です。「はい、問題ございません」などと言うようにしましょう。

■ 「〇〇さんはおられますか?」

電話応対のテストなどで、つい言ってしまいがちな敬語もどきが「おられますか?」です。「私はここにおります」のように「おる」という言葉は謙譲語なので、相手の行為に使う言葉ではありません。「〇〇さんはいらっしゃいますか?」が正解です。

■ 「すみません」

謝罪の際は、もう少し丁寧な表現が適切です。「申し訳ございません」もしくは「お詫び申し上げます」などと答えましょう。

■ 「なるほど、そうですか」

「なるほど」は目上の人に使うには少し横柄な印象です。「そうですか」も同様です。相手の意見に納得や理解を示す場合は「さようでございますか」が適切でしょう。

■ 「いただかせていただきます」

敬語を使おうと意識するあまり、二重敬語となってしまうことがあります。注意しましょう。「いただかせていただきます」ではなく「いただきます」で問題ありません。

■ 「言いました」
自分の過去の発言を引用する際に「先ほど言いましたように」と言ってしまう人がいますが、「先ほどお伝えしたように」が正解です。


社会に出る場合、敬語は欠かせないスキルのひとつ。常識を知らない人と思われないように、きちんと敬語をマスターしましょう。

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