デパ地下の食品販売の仕事 楽しい点と大変な点を知っておこう!

デパ地下といえば、種類豊富な食料品と多くの人でにぎわう光景を思い浮かべますが、いつも笑顔で元気に接してくれる販売員もデパ地下を連想させますよね。
そんな活気あふれるデパ地下での食品販売の仕事は、たくさんのやりがいを感じながら働くことができる職業のひとつです。
今回は、食品販売の仕事のなかで楽しいと思える点と大変だと感じることを解説していきます。

楽しいと思える点

■ 幅広い年齢層のお客さまと触れ合える

デパ地下は、性別年代を問わず幅広い層のお客さまが来店されることが最大の特徴といえます。
なぜなら、デパ地下のある百貨店ではあらゆるジャンルの売り場があるからです。
ファッションビルでは、おもに若い世代をターゲットとしたアパレルなどのファッションアイテムを取り扱っていますが、百貨店ではベビー用品・子ども服・婦人服・紳士服・肌着・靴・バッグ・スポーツウエア・化粧品・ラグジュアリーブランドやリビング用品・催事など幅広いアイテムを扱っているので、ターゲット層が大きく広がります。
そのため、デパ地下にいらっしゃるお客さまもお子さまからお年寄りまで、親子三世代にわたって利用している方も多く見うけられます。

■ お客さまのニーズを満たす提案ができたときの喜び

同じ食品でも調理方法に変化をつけることによって食感や味わいが変わります。そのため店舗によってはお客さまの用途にマッチするアレンジパターンを提案することもあります。
ポテトサラダであれば、付け合わせとしてだけではなく、サンドイッチの具材としておすすめしたり、「チーズを乗せてトースターで焼いて、グラタンのようにしてもおいしいですよ!」などと提案したり。
提案したアレンジ方法によりお客さまのニーズを満たせたときは、本当にうれしい気持ちになります。

■ 商品の魅力を伝えられたときのうれしさ

ショーケースを見ているお客さまには、使用している食材や味のイメージなど、できるだけ具体的に説明することが大切です。
たとえば、「こちらのビーフシチューパイには、味に定評がある○○牧場のお肉を使用しているので、ほかでは味わえないおいしさです!」など、わかりやすい説明を加えます。
そして、商品の魅力がお客さまに伝わり、購入に結びついたときは、大きなやりがいを感じることができます。

■ お客さまの笑顔がやりがいに

デパ地下にいらっしゃるお客さまは、目的も多種多様です。
小さなお子さまをお連れのお客さまには「見た目もかわいらしいので、お子さまもお喜びになりますよ」、また中高生くらいのお子さまとご一緒の場合は「お子さまのお弁当にいかがですか」など、お客さまの家族構成に合わせた提案をします。
また、お孫さま連れたご年配の方には、「小さなお子さまに大人気のシリーズです!」というようなおすすめを。
購入された食品が、ご家族やご友人に喜ばれることを楽しみにしているお客さまの様子を見ると、なんともいえない充実感が味わえます。

■ おいしく見える陳列を考えているときのワクワク感

ケーキや惣菜などは、見える角度によってお客さまに伝わるおいしさが異なってきます。
商品がもっともおいしく見える方法を考えて陳列し、多くのお客さまが興味を示していることがわかると、いろいろな見え方を試してみてよかったと思えます。

大変なこと

■ 商品や施設、百貨店の催事情報を把握する必要がある

食品販売の仕事をするうえで、商品に使用している食材はきちんと知らなくてはいけません。
それは、アレルギーや味の好みなどお客さまに合わせた商品提供を行うためです。
また、担当している食品以外のお客さまからの問い合わせや質問に対応できる情報も把握する必要があります。
エレベーターとエスカレーター、化粧室、ATMの場所、他階の催事の内容などは、すぐに答えられるようにしておきます。
そのためにも、フロアガイドは常に携帯しましょう。

■ ていねいな接客対応が求められる

さまざまな層のお客さまが来店されるデパ地下では、表情や言葉使いだけではなく立ち居振る舞いにも気をつけなければいけません。
それは、どの売り場においても『百貨店を代表し対応すること』が求められるためです。
閑散、繁忙にかかわらず、最高のサービスとおもてなしを心がけることが大切なのです。

■ 繁忙時はスピーディな対応が必須

昼ごろにはランチの買いものをするOLが、夕方には会社帰りの人たちや主婦層が来店し、繁忙となる時間帯が1日に何度か発生します。
繁忙時には、いかに早く正確にたくさんの方に対応するかがカギとなるため、どのような状況においても迅速に動けるトレーニングと経験が必要となります。

■ 足が疲れてしまう

食品販売の仕事は一日中立ったままで過ごすことが多いため、どうしても足が疲れてしまいます。
また、アパレルショップなどの売り場よりもスペースが狭いこともあり、ずっと同じ場所に立っていなくてはいけない大変さもあります。
売り場では必ず自分の足に合った靴を履き、クッション性のある中敷きを使用するといった工夫をしましょう。

最後に

にぎやかなデパ地下で幅広い層のお客さまを対応する食品販売は、お客さまの暮らしに直結するやりがいの大きな仕事です。それに応えるため、あらゆるニーズに対応できる情報を知っておく必要があります。
お客さまの満足度をさらに向上させるためにも、繁閑にかかわらず、おもてなしの心を大切に過ごしてくださいね。

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