売れないのは店長のせい? 売れる店長が大切にしていること

通勤通学途中に通りかかるアパレルショップのなかで、いつ見てもにぎわっているお店がありませんか?
いつもたくさんのお客さまが来店され、スタッフが楽しそうにお話しているお店には、仕事ができる店長が在籍しているケースが多いのです。
今回は、店長の役割について解説したのち、好調な売り上げをキープするためにできる店長が大切にしているポイントを説明したいと思います。

アパレルショップの店長の役割とは

アパレルショップの店長には自分自身の接客スキルだけではなく、スタッフをまとめ、指示や指導を的確に行うマネジメント力も求められます。
店頭では自ら接客も行いながら、スタッフの接客スキルを向上させるアドバイスやサポートを積極的に実践していきます。
まさに、『プレイングマネージャー』という表現がぴったりですね。
そして、この役割をきちんとこなすには、スタッフ~サブ店長~店長と、店長職に就くまでの全ポジションを経験していることが理想的といえるかもしれません。

ではさっそく、できる店長が大切にしていることをいくつか解説しましょう。

チームワークの確立

アパレルショップには、通常店長とサブ店長、三番手以降のスタッフが在籍しています。
できる店長は、お店の目標・それぞれの役割・情報共有・目標達成に向けた行動目標といったポイントを明確に伝えて、スタッフ全員で取り組む環境づくりを行っています。
朝礼と夕礼では日割・週間・月間の売り上げ目標と進捗状況を確認し、個人ミーティングの場を利用して各スタッフの役割とそれぞれに期待することを伝えています。
また、連絡ノートなどを活用しながら情報を共有し、行動目標は行動管理シートなどを作成して全員で取り組むなど、チームワークに必要なポイントを的確におさえています。

仕事をひとりで抱え込まない

売り上げが好調なお店では、それぞれのスタッフに適した仕事が割り当てられています。
たとえば、ディスプレイとレイアウトは店長とサブ店長で、行動管理シートの確認はサブ店長が、納品リストの作成は三番手のスタッフ、品出しチェックのリーダーは四番手のスタッフというに、各スタッフにはそれぞれの業務を担当するリーダーとして動いてもらいます。これにより、サブ店長以降のスタッフにも責任感が生まれ、店舗運営にまつわる業務をスムーズに進めることができます。
また、スタッフ自身の行動力とともに管理能力も少しずつ向上させるといった目的もあります。

作業の成果とスタッフの成長を見逃さない

できる店長はスタッフが行う作業の進捗状況にも目を配り、その成果やスタッフの成長をきちんと把握しています。
そのため、半期や四半期ごとに作業状況を見直し、アドバイスやフィードバックを行います。
また、率先して業務をこなし、目標を達成したスタッフに対しては、成果を理解していることや、お店の運営においてとても助かっていることなどを、言葉にして伝えることも徹底しています。
これにより、スタッフのモチベーションアップにつながり、作業効率も向上させることができるのです。

スタッフとのコミュニケーションを欠かさない

月に一度のショップミーティングや個人ミーティングはもちろんのこと、休憩時間なども活用しながら、スタッフとのコミュニケーションを大切にします。
日常の会話や世間話なども分け隔てなく行い、信頼関係を築いていきます。
また、スタッフの様子がいつもと違うときなどに、声をかけたりアドバイスをしたりすることも大切です。

社外情報にも敏感である

売れるアパレルショップの店長は、自店ブランドのことだけではなく、競合店や他社ブランドの情報にも敏感です。
ほかのショップスタッフや店長ともコミュニケーションをはかり、お互いの情報交換も積極的に行うなど、常にたくさんのアンテナを張っているという特徴もあります。

『お店の顧客づくり』に力を入れている

お店の常連となる顧客の情報は、担当するスタッフのみが把握しているというお店もあります。
しかし、顧客を多数抱えるお店では、お客さまの名前や職種、大まかな年齢、好きなブランド、好みのテイストなど、それぞれのお客さまの情報をお店のスタッフ全員で共有する取り組みを行っているところもあります。
これにより、担当者が不在のときでもスムーズな接客対応が可能になり、担当スタッフがいないという理由でお客さまが帰ってしまうといったケースが少なくなります。
そしてなによりも、いつ行っても居心地のよいお店としてそれぞれのお客さまの満足度を高めることができます。

最後に

売り上げが伸びているお店は、商品力だけではなくスタッフ間の信頼関係が築かれていること、そしてスタッフ全員が同じ目標に向かって前進しているという特徴があります。
「買い物をするなら、あの店に行きたい!」と、たくさんのお客さまに思っていただくためにも、『居心地のよい素敵なお店づくり』を目標にショップスタッフ全員で取り組んでいきたいですね!

PAGE TOP