販売員の年代に限界はあるの?

販売員の仕事といえば、おもに20代の男女が働いているアパレルショップを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 しかし、販売員の仕事にはさまざまなジャンルが存在し、取り扱う商品やターゲット層もさまざまです。
今回は、販売員が働く環境や近年の購買動向、幅広い年代の販売員が働くことが可能な売り場やショップについても詳しく解説していきます。

販売員が年代の限界を感じる原因

一般的なイメージから、「販売員の年齢層はおもに20代では?」、「20代をターゲットにしている売り場では、販売員の年代も同じでないといけないのでは?」と考えていないでしょうか。
このような先入観から、「販売員の仕事は20代まで」という考えにとらわれがちです。

商業施設に属するテナントやほとんどのアパレルショップでは、来店頻度と購入率が高い年代やライフスタイルのお客さまを主なターゲット層を設定しています。
店頭で働く販売員の年代はブランドのターゲットとは必ずしも同じではありません。
なぜなら、質の高い接客による売り上げ確保を前提として、販売員を選んでいるためです。

お客さまの購買動向にも変化が

お客さまが商品を購入する手段は、百貨店や専門店で目的のもの探したり、ショッピングモールに出かけたついでに複数のテナントを利用したり、オンラインショップを利用するなど、じつにさまざまです。
なかでも、実店舗に来店されるお客さまは『お店に足を運ぶ楽しさ』を優先しています。
そしてそれ以上に、『商品を直接確認でき、試着もできる』というメリットを重視しています。
また、『販売員が提供する豊富な商品知識と情報』を期待されるお客さまもたくさんいらっしゃいます。
お客さまが求める商品情報とサービスはもちろんのこと、販売員の笑顔や心のこもった接客、さまざまな知識など、対面販売でのみ体感できる『おもてなし』も実店舗の来店理由となっているのです。

年齢とキャリアに応じたショップへの移動ができる

先ほど説明したように、各テナントやブランドによってターゲット層と販売員の年齢層も異なります。
そのため、自身の経験や年代に応じて勤務先となるショップで販売員としてのキャリアを積んでいくことも可能です。
例えば、20代は学生やOL向けのアパレルブランド、30代や40代にはバッグやアクセサリー、ファッション小物売り場、50代には靴や子ども服、ベビー服売り場など、それぞれの年代や経験に合った売り場で販売員として活躍し続けることができます。
それぞれの売り場で、今までのスキルと経験を最大限に活かした、新たなやりがいを感じながら働くことができるのです。

幅広い年代の販売員が働くことができる売り場とは

百貨店やショッピングモールには、さまざまな年代の販売員が活躍しています。
ここでは、幅広い年代の販売員が働く売り場をいくつかご紹介しましょう。

■ 靴・バッグ売り場

百貨店やショッピングモールにある靴・バッグ売り場では、特に幅広い年代の販売員が在籍しています。
これは、商品を買い求めるターゲット層が広いため、販売員も幅広い年代が働くことができます。またターゲットにかかわらず、必要なスキルと経験をもつ人材が求められる場合が多いためです。

■ ファッション小物・季節商品

これらの商品の売り場には、性別年代を問わずさまざまな層のお客さまが来店されるため、所属する販売員の年代も幅広く設定されています。

■ ベビー・子ども服売り場

子ども服売り場ではとくに、子育ての経験を活かした接客できるスキルや対応力が求められることもあるため、母親・父親世代よりも上となる40代以降の販売員もたくさん在籍しています。

■ アクセサリー・ジュエリー

アクセサリーとジュエリー売り場では高額商品の取り扱いがあります。その場合は、商品に見合うある程度の知識とスキルをもつ人材が求められます。
これは、それぞれの商品説明に加え、素材である貴金属の特性やお手入れ方法はもちろんのこと、ターゲットとする富裕層の接客対応に必要な社会知識とマナーも含まれます。

■ スポーツウエア

スポーツウエアやスポーツ用品売り場でも、幅広い年代の販売員が働いています。
スポーツアイテムを取り扱う場合、それぞれのスポーツに対する知識と情報を把握する必要がありますが、それらの知識があれば年代を気にすることなく接客販売に専念できます。

最後に

幅広い年代の方が働くことのできるジャンルは、今回解説した売り場だけではありません。
例をあげればインテリアや家具などのリビング用品をはじめ、アパレルではサイズショップ、キャリア(仕事をしている世代)、ミセス(子どもがいる世代)、和服、小物、婦人・紳士肌着など、じつにたくさんの売り場があります。
販売員の仕事は、ご自身の年代と得意分野の知識を活かして長く働くことができる職種なのです。

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