給与から徴収されるあれこれを解説!社会保険料ってどうやって決まるの?

■社会保険料について詳しく説明♪

皆さんは社会保険料がどのように決まるかご存知ですか?
なんとなくお給料から引かれていて仕組みについてはよくわかっていない、なんて方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は社会保険料の決定方法や用語などについて丁寧に解説していきます!

■社会保険料は何を基準に決定するの?

<社会保険料は原則として4・5・6月の給与を基に計算されます>
厚生年金や健康保険に加入している方(被保険者)が実際に受ける「報酬」と、すでに決められている「標準報酬月額」とが大きくかけ離れないよう、毎年1回見直しをします。具体的には4月・5月・6月の3か月間に支払われた報酬月額(給与)を年金事務所や健康保険組合等に届け出て、各被保険者の標準報酬月額を決定します。これを「定時決定」といいます。
この「報酬」と「標準報酬月額」については次の項目で詳しく説明していきます。

■「報酬」と「標準報酬月額」とは?

<報酬とは>
労働者が労働の対償として受けるもので、金銭による手当や、現物で支給される食事や住宅(社宅)などが対象になります。
(現物給与の価格は厚生労働大臣が告示で定めており、この価格に基づき通貨に換算して算定します。)

【報酬対象になるもの】
基本給、残業手当、通勤手当、休業手当、役職手当、年4回以上支給される賞与など 

【報酬に含まれないもの】 ※臨時に支給されるもの
出張旅費、退職金、結婚祝金、年3回以下支給される賞与など
<標準報酬月額とは>
毎月の保険料や保険給付の計算をするときに用いるもので、被保険者が事業主から受ける報酬をいくつかの幅・等級に区分した表(標準報酬月額等級区分表)に当てはめて決定します。
※健康保険料については、組合健保の方は各健康保険組合によって保険料が異なります。また、協会健保の方は都道府県ごとに異なります

■定時決定は全員が対象となるの?

その年の7月1日現在、被保険者である方、全員が対象になります。
ただし、6月1日以降に資格を取得した被保険者と7・8・9月の随時改定者(定時決定の保険料が適用される前に保険料が改定される対象となった方)は対象外です。

■決定された保険料が反映されるのはいつからいつまで?

決定した標準報酬月額は、その年の9月~翌年の8月までの保険料や保険給付の額の基礎となります。ただし、昇給や降給・通勤費の変動などにより報酬の額に大幅な変動があったときは、次回の定時決定を待たずに報酬月額の変更を行います。これを「随時改定」といいます。では「随時決定」の対象となる条件にはどんなものがあるのでしょうか。

■随時改定の対象は?

以下の3つの条件全てに該当した場合のみ随時改定の対象となります。
1、昇給や降給等の固定的賃金の変動や、日給制から月給制への変更等の賃金体系の変更があった。
2、変動月以後引き続く3か月間とも支払基礎日数が17日以上(短時間労働者は11日以上)あった。
3、変動月から3か月間の報酬の平均額と現在の標準報酬月額に2等級以上の差があった。

随時改定の対象となった場合は、変動月から4か月後に新しい報酬月額が適用されます。

■報酬月額の算定方法は?

4月・5月・6月に実際に支払われた報酬の平均額を算出します。
ただし、支払基礎日数(給与の計算の対象となる日数のことを指します。有給休暇を含む出勤日数です。)が17日未満の月がある場合は、その月を除外して計算します。

【月給制の場合】
対象となる期間の暦日数が支払基礎日数になります。
ただし、欠勤日数分に応じ給料が差し引かれる場合は、就業規則や給与規定等に基づき、欠勤日数を差し引いた日数を支払基礎日数とします。

【時給制・日給制の場合】
出勤(稼働)日数が支払基礎日数となります。有給休暇を取得したときはその日数も含めます。

【パートタイム労働者の場合】
(※パートタイム労働者=同一の事業所で勤務する通常の労働者(正社員等)の所定労働時間の4分の3以上の短時間就労を行う労働者)
4月・5月・6月の支払基礎日数に17日以上の月がある場合はその月を対象としますが、3か月とも17日未満の場合には、15日以上の月を対象とします。

【短時間労働者の場合】
(※短時間労働者=上記パートタイム労働者のような4分の3の基準を満たさない労働者)
支払基礎日数が11日以上あることが必要です。11日未満の月の報酬は除外して平均額を算出します。

最後に・・

定時決定で決まった新しい標準報酬月額が適用されるのは9月分の給与からです。
適用までに数か月の期間があるので、「なんでこのタイミングで社会保険料が上がって(下がって)いるの??」と疑問に思っていた方もいるかもしれません。
保険料の変動に疑問を持ったときは、上記の算定方法について思い出してみてください。

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